自邸の建築を通じて
こんにちは、設計部設計の横山です。
2024年のカレンダーも最後の1枚となり、朝晩の冷え込みも厳しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、私は念願の自邸を建てさせていただきました。
妻も大学の同じ研究室の出身で、前職は工務店の現場監督をしていたこともあって、住まいの理想や夢を沢山持っていました。
2年ほど前に土地は購入したものの、そんな妻との家づくりなので『あーでもない、こーでもない』と私が仕事が終わって夜な夜なプランやインテリアの話をする日々が丸1年ほど続きました。
私が設計に関わらせて頂いたお住まいの見聞会に妻を呼んだり、建もの探訪や雑誌などを見て意見を言い合いながら、2歩進んで3歩下がるような対話を積み重ね、先月ようやく竣工するに至りました。
結果出来上がった家の間取りは非常にシンプルながらも、家族の気配がどこに居ても程よく感じられる自分達らしい理想の住まいを作り上げることが出来ました。
朝、1階で食器を洗っていると2歳になる次男坊が『ガッ・・・ガチャガチャッ』と苦戦しながら寝室のドアを開ける音が聞こえ、『ぉはよぉーぉはよぉー』と吹抜けに声を響かせながら起きてくるのを毎日微笑ましく感じています。
床材は妻の念願だった故郷秋田の秋田杉を使い、窓廻りの納まりや建具、家具など今後のお客様の住まいでも活かせる可能性のある商品開発のチャレンジも幾つか行なっています。
耐久性や使い勝手を自分自身で確認した上で、問題無さそうであれば今後設計させて頂く住まいでも提案していきたいと考えています。
今回の自邸の建築に際して、携わってくれた営業、工事、インテリアコーディネーターの面々をはじめ、苦心しながらチャレンジングな造りを形にしてくれた大工・職方には感謝の念が尽きません。
そして改めて普段一緒に仕事をしている仲間の頼もしさと、ありがたみを身に染みて実感しました。
本当にありがとうございました。
この経験を今後出会うお客様への提案の糧として、まだ見ぬ住まいの設計に精進して参ります。