サンマと水墨画
社員便り
こんにちは、住宅設計研究室構造担当の瀬尾です。
私の業務は、住まいの安心安全に関わる一邸一邸の構造計算に携わっています。
いつも構造図面や数字とにらめっこし、建物の耐震性能をより良い状態にすることを考えて取り組んでいます。
一邸ごとにオリジナルだからこそ、難しさと共に、ものづくりの面白さを感じています。
そんな、頭が固くなりがちな私にとって、自然や文化芸術に触れることが、頭を柔らかくする大切な時間になっています。
先日、石川県七尾美術館に行き、キャンプ場でバーベキューをしました。

美術館では長谷川等伯(とうはく)展を鑑賞しました。(※長谷川等伯展は会期終了しています)
近づいたり遠くから眺めたりすることで、同じ絵でも印象が変わることが興味深かったです。
キャンプ場では、松林の風景がさっき見た水墨画「松林図屏風」と重なり、七尾出身の等伯も同じような景色を見ていたのかな…と、しみじみタイム。
そして、炭火焼きのサンマは開放的な雰囲気と相まってとてもおいしかったです。
光や風、虫の音、焚火のあかりなど、食事も含めて五感が刺激され、過ごしやすい季節の心癒される時間が、心身に良い影響を与えてくれることを改めて感じました。
近年では春と秋が短くなっていると言われ、四季を楽しめることの大切さや貴重さを、改めて考えさせられます。
玉家建設の設計が大切にしている価値観「7つのマインド」の一つに、「季節のうつりかわりを大切にする」という項目があります。
北陸の地で家づくりに携わる一員として、このような感性を今一度心に留め、日ごろの業務に努めたいと思います。
これから朝晩がめっきり冷えますので、体調に気をつけてご自愛下さい。