季節を楽しむ暮らし術
今年もいよいよ最後の月を迎えました。
寒い冬はついつい家に閉じこもりがちですが、今年の冬は図書館に行ってみませんか。
暖かい空間でお気に入りの場所や本を見つけ、じっくりとページをめくる、そんな過ごし方もおすすめです。
今回は石川県と富山県の有名な図書館に行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
1.石川県立図書館
富山県の富岩運河環水公園も手掛けた建築家 仙田満氏によって設計。
外観は、木製ルーバーとガラスを組み合わせた縦のラインが美しいデザインです。まるで本棚のようなデザインは本の背表紙が並んでいるように見えました。

建物に入ると吹き抜けの大空間と、それを支える木の梁構造に目を奪われます。この先はどんな空間が広がっているのだろうと、わくわくした気持ちになりました。

上階に行くとブリッジと呼ばれる空間があり、座り心地の良いソファと間接照明がお洒落な本棚があります。まるで空中に浮いたリビングのようでした。

こどもエリアも覗いてみました。
みんなが憧れる木の上の秘密基地のようなスペースや、トンネル型の読書スペース、ネット遊具など、子供たちが楽しく過ごせる工夫が多く見られました。
また、こどもエリアだけでなく、館内には個性的な閲覧席がたくさんありました。
ぜひ、お気に入りの椅子を見つけて親子一緒に読書時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?

最後に館内喫茶店「HUM&Go」で能登ミルクを使ったジェラートをいただきました。
加賀棒茶味のジェラートは棒茶の香ばしさが口いっぱいに広がりとても美味しかったです。

2.富山市立図書館
図書館が併設された「TOYAMAキラリ」は立山の氷の岩脈をイメージした外観で、
新国立競技場などを手掛ける日本の代表的建築家・隈研吾氏が手掛けました。

館内2階に足を踏み入れると、迫力ある螺旋吹き抜け空間が広がります。
不規則な向きに並ぶ県産の杉材は、下から見上げると山の斜面のような雰囲気に作られています。
照明は蛍光灯を使用せず、各所にスポットライトを配置し、やわらかい光で落ち着きがある空間を演出しています。また、手すりや壁はガラスで仕切られており、圧迫感なく広々と感じられました。

絵画やガラス美術品に囲まれた読書スペースを見つけました。奥まった場所にあり、ゆっくりと読書をすることができます。
館内には「Café小馬」という喫茶店もあり、読書の合間にほっとくつろげる空間となっています。窓際の席が人気で、景色を眺めながらおすすめの“クラシックプリンケーキ”をいただきました。

また、2階にあるガラス美術品を販売しているお店を覗いて来ました。
さまざまな装飾品や、富山ならではのガラスでできたお寿司や小物が並んでおり、
今回は小さな“福福だるま”を購入しました。毎日眺めて癒されています。

今回は石川、富山で有名な2つの図書館を紹介しましたが、本を読むだけでなく建物のデザインや読書を楽しむ空間演出など、実際に行ってみて様々な楽しみを見つけることができました。ぜひ皆様もお気に入りの図書館を見つけて過ごしてみてはいかがでしょうか。
~紹介施設情報~